辰巳渚さん明日館講座 第3回

(Uさんのブログ「半眼日報」にも毎回の講座の感想がアップされています!)

まずは前回、盛り上がりすぎて積み残しになった「くらしの環」の続きからスタート。使ったものを元に戻すためには「定位置」を決めることが大切。ヒントは「使う場所にしまう」――「換気扇の下で塗るからマニキュアはキッチン」、「リビングでかけるからアイロンはリビング」など、暮らし方によって決めていきましょうというお話でした。また、定着させるためにはワンアクション(扉を一度開けるだけ、引出しを開けるだけ)で完了する仕組みもポイントです。
定位置をきめたら、次は「定量を知る」。我が家の定量を把握し、調味料1つでもきちんとまわしていけるとちょっとうれしい。どこから手をつければいいか、立ち尽くしてしまい行動に移せないという悩みも皆で共有しましたが、まずは枠をきめてやってみることが第一歩。その先に、小さな喜びがたくさん待っているはずです。

その後、今日のお題「見えないルールの見える化作戦」。まずは個人で「見えないルール」=決めたわけでは無いのに、慣例となっている日常の行動をピックアップし、グループになって分析、発表です。「定位置が決まらない」「定位置があっても戻さずとりあえず置く」等々、どこも同じという状況に溜息があちこちからもれましたが、「片付けの時間だけ、音楽をかけたりお香を焚いて集中する」「自分だけがルールを守っている場合は、やきもきせず、家族と話し合ってみる」といった策が発表されると歓声が上がっていました。私もせっせとメモメモ。

ところで、「ちょうどいい量を持つ」という話から広がり、個人がストックする社会から社会がストックする「フロー型社会」へ変わりつつあること、その代表例として注目されるのが住宅(200年住宅など)であるというお話になりました。また、個人がストック型からフロー型に移行するといっても、本や音楽などの著作物はお金を出して買うことが文化の体力を支えることになるのだというお話もあり、単なる家事のノウハウを超えて、日々の暮らしが社会としっかり結びついている実感と、それに伴う責任感に背筋がぴっと伸びる2時間でした。
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