「やってみました!小坊主修行」
今年も夏休みには「全国友の会」による小学生のお泊まり会が各地で催されました。『かぞくのじかん』vol.03に登場された羽場一恵さん(藤沢友の会)からの報告です。来年の参考に!
8月20日から21日、蝉時雨のなか茅ヶ崎市のお寺にてお泊り勉強会を実施しました。参加者は小学生を中心に幼児から高校生の子どもが11人です。
まず、7月末に小学生集会を行って「キャンプのしおり」作り。子どもたちが話し合って、キャンプの約束や係の分担などを決めました。会場のお寺にも出かけ、だいぶイメージが膨らんだようです。
さて、当日はお寺の近くのスーパーに集合。自分たちで作った買い物リストに従って、20人分の食材の買出しです。お肉を1200グラムになるまでがんばって暗算をしたり、「卵2パック」は6個いり?10個いり?などなど、ひとつひとつの課題を子どもたちだけで解決していきます。たっぷり1時間半もかかって、ようやくレジにたどりつきました。
「お金は足りるかな?」と心配しているのは、高学年、さっとお米をふた袋運んでいるのは、しっかり者の女の子、低学年は、わくわく顔です。買い物一つで、子どもたちはぐっと打ち解けました。エコバッグに食材を詰め込んで「重い、重い!」と運ぶのも、もちろん子どもたちの仕事です。
夕飯は「夏野菜カレー」。年齢に応じて役割を分担して、手際よく作りました。調理が終わったころ、部活が終わった高校生が来てくれたので、だっこしてもらって高いところの蝉採りをしたり、広い畳に寝転んだり、思い思いに過ごしていましたが、
「時間係」さんが夕飯6時を告げると、みんな食器を持って集まってきました。
食事のあとは、キャンプファイヤーです。幼児さんが作ったみたらし団子を長い串に刺してあぶったり、たくさんの花火をしたり。予定にはなかったのですが、子どもたちが「肝試し」を2回も行いました!なんだか、一日のうちにどんどんたくましくなっていくようです。
翌朝は、5時のお勤め(読経)がモーニングコールとなり、みんなすっきりと目覚めました。
正式な座禅の方法を教わり、静かに自分と向き合いました。お盆過ぎのお寺は、吹き渡る風も高原のようで、とてもすがすがしく感じます。
ご住職から、桜の落ち葉を集めることと、駆け回って小石がいっぱいになってしまった参道を掃き清めるよう、仕事を申し付かりました。広い境内、一時間かかって汗だくになってがんばりました。
終わった時、本堂横の睡蓮がきれいに咲いていて、ご褒美をもらったようでした。別れがたく、名残惜しく、遊んでいる子どもたちの様子を見ていると、同じ思いで集められた子どもたちが、このように一日をまるごといっしょに生活することは、ごまかしもきかず、それぞれのことをより深く知り合えるので、とても愛おしく思いました。子ども達に備わっている力を、異年齢の中で引き出すこともできました。年に一度の「夏のお楽しみ」として、来年も続けられればいいな、と思っています。
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